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仕事の時「メール」や「マニュアル」など、文章を使い他人に指示したことはありますか?
文章で指示した業務が、的確に伝われば問題はありません。
ですが、指示した内容が全く伝わらず。
何かしらミスが起きたり、自分が指示した内容が文章で伝わらなかったりする場合。
その文章は「機能しない文章」になっているかもしれません。
思っていることが伝わる文章。機能する文章って何?
思っていることが伝わる文章。
機能する文章とはなんでしょうか?
例えば、ラブレターの場合。
ラブレターの機能は?
好きな人へ愛しているという気持ちを伝え、付き合ってもらう事です。
つまり、ラブレターを渡すことで実際に相手を振り向かせることが出来れば。
そのラブレターの文章は「機能する文章」として優れていることになります。
逆に、いくら詩的で情熱的で、文章として素晴らしい内容が書いてあっても。
ラブレターで相手から気持ちを獲得することが出来なければ。
その文章は「機能していない」ラブレターと言えます。
意見がない文章は機能しない文章?
先ほどのラブレターを例にとって考えてみました。
サッカー部の先輩のことを大好きな女子高生が、先輩に手紙を渡そうと思い文章を考えたとします。
手紙の目的は?
先輩へ好きだという気持ちを伝え、彼女として付き合う事。
そこで、毎日熱心に部活動をしている先輩へ手紙を書きました。
○○先輩は、試合でも活躍していてカッコいいです。そんな先輩のコトがちょっときになってます。
今日は部活帰りに○○を食べに行こうかな。
イケメンの先輩であればこの手紙の意味を読み取ってくれるはずですが、彼女が書いた文章には書き手の「意見」が入っていません。
女子高生からすると、「先輩のことが気になっている」つまり、「好きです。」という事が意見だと思うかもしれません。
ですが、それはただ単に状況説明をしているだけで。手紙を受け取った先輩からしてみると。
「僕に気があるんだ…。で、どうしたいの?」と困ってしまいます。
気になってますし、これからも陰ながら応援してますね、なのか。
気になっていているから一緒にご飯を食べに行ってほしいのか。
そんな彼女に対して、先輩はどうしてあげたらいいのだろうか?いろいろなことを考えると思います。
つまり、この彼女の手紙は「意見が明確には無い文章」なので読み手にも負担をかけてしまうし。
実際この手紙を書いた彼女自身も自分でどうしたいのかという意見を考えることが出来ていないという事がわかります。
それは、文章を書く上で考えることが不足しているということです。
もしこの手紙ちょっとした手紙でも、
○○先輩は、試合でも活躍していてカッコいいです。そんな先輩のコトがちょっときになってます。
次の部活のおやすみに先輩が好きな○○を一緒に食べに行きませんか?予定があいていたらですけど!
先輩の好みや、予定のことを考えて、一緒に遊びたいことを提案として打ち出すこともできます。
こんなちょっとしてお手紙でも、機能する文章を書くには、書くことについて自分の「意見」を考えること。
そして自分自身にどうしたいのか問いただすことを要求されるのです。
どうせ書くなら、その文章のおかげで気持ちが伝わったほうがお互いにハッピーです。
機能する文章を書くには。
思っていることを的確に伝えることができる「機能する文章」は、書き手の言いたいことが具体的で明確にきまっていないといけません。文章が上手く書けない人は、ぼんやりとした感覚や、感情レベルの気持ちをそのまま文章に書こうとして相手にうまく伝えることができないのでしょう。
機能する文章を書くために、文章の意見を考え、自分で答えを出せるまで考え続けなければならないのかもしれません。