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私が20代前半に努めていた会社は、創業社長が一代で立ち上げた会社でした。
そのときの社長が、ふとした時に「利益」について尋ねてくるのです。
当時の私は、利益ってなに?粗利のことかな?
くらいの知識しかなかったので、会社の経理の人に「5つの利益てなんですか?」といって教えてもらったのを覚えています。
今回は、その時に学んだ「利益」についてまとめてみました。
あなたが働いている会社、経営している会社の営業利益はいくらかわかりますか?
そもそも利益とはなんなのか?
利益とは儲けの事です。もう少し詳しく言うと。
そんなの当たり前だろ!と思いますか?
まあ、当たり前なんですけど
個人事業主や、一人社長の会社では、売上は立ってるけど、会社の決算で最終的な利益を確認したら赤字だった!
なんてことはよくあることではないかと思います。
では、なんでそんなことになるのかというと。
売上が上がって、最終的に何がいくら引かれるか確認が出来ていないからなのかなと思うのです。
ちなみに利益の基本は大きく分けて次の5つです。
5つの利益
- 売上総利益
- 営業利益
- 経常利益
- 税抜前当期純利益
- 当期純利益
それぞれについて少し確認してみましょう。
売上総利益とは?
物販をやっている人が、「粗利!」って言っているのがここです。
たとえば、1000円で仕入れた商品を2000円で販売した場合。
- 粗利率は50パーセント
- 粗利額は1000円となります。
これはわかりやすいですよね。
当たり前ですが、いかに粗利の取れるビジネスを手掛けるか?
ここが儲かる商売の分かれ道になります。
ネットショップで売上はあるけど、薄利多売で儲からない場合はだいたい粗利が低い商品を売る場合です。
じゃあ、具体的にどこの会社がどの位の粗利で商品を販売しているのか?
たとえばこんな感じです。
- ユニクロ粗利率47.3パーセント
- ヤフー粗利率92.6パーセント
- 三越粗利率27.3パーセント
もちろん販売するものが、物品なのか?データや広告なのか?
あとは、単価も異なってくると思うので、自分で商売をする場合は売上高も加味しながら販売する商品を選ぶ必要もあると思います。
営業利益とは?
商売として儲かっているかはここでわかります。
売上総利益(粗利)の金額から、
販売にかかる人件費、広告費など。
諸経費を引いた利益を営業利益として見ていきます。
もちろん、会社員に支払う給料なども販売活動や管理活動にかかわる人件費として差し引かれるわけです。
例えば、アマゾンで商品を販売する場合。
1000円で仕入れた商品を2000円で売って粗利1000円。
そこから、アマゾンの手数料10%(200円)を引いて、送料500円を引いた残りの300円が営業利益です。
よく、利益で〇〇万円稼ぎました!
といっている人がいますが、大体の人が粗利のことを言っています。
自分で商売をするなら「営業利益」をしっかりと残すようにしたいと思っています。
で、
次からは、一応把握しておいたほうがいい利益。
ハッキリ言ってしまえば、税理士さんに色々やってもらったほうがいいですが、自分で把握しておくことも大切です。
経常利益とは?
営業外収益項目とか費用項目が何なのかは、ネットで確認してみてください。
税抜前当期純利益とは?
固定資産売却損益?特別利益・損益?気になる人は確認してください。
当期純利益
これが、真の利益です。
はっきり言って、これってほとんど残らないんじゃないかなって思います。
てか、投資に回して利益は残す必要がないのかもしれません。
利益を増やすためには?
ここまで利益について理解できれば、利益を残す方法も検討がつくかもしれません。
まず、現状の業務をすべて利益と損失で見て何に当てはまるのか分析していく必要があります。
普通に考えて、会社が儲かるためには。
- 売上を増加させる(総売上高を増加させる)
- 販売費および一般管理費を減らす(人件費や販売管理費、広告費などを減らす)
売上を上げて、経費を落とす。
売上高とは?
コスト:
売上高に比例して増加する「変動費」→商品の仕入れなどによる売上原価、発送費、決済手数料などなど
売上高に関係なく発生する「固定費」→販売費や一般管理費
つまり会社が儲かるには売上高を増加させて、売上原価や販売管理費および、一般管理費のコスト削減することが必要となる。
会社員として働くにしても会社の利益を知ったうえで働くことは必ずメリットになると思います。
だって、売上は上げろ!経費は削れ!って会社だったら。
頑張ったのに給料減らされた!なんてことにもなりかねませんからね。
それって、はっきり行ってブラックですよね。
私だったら、頑張っても給料減るなら働きませんからw
このようにまず、利益について概要を理解し、
現状の業務がどのような役割を果たしているのか概要を把握することが業務改善の第一歩になるなーと思いました。