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皆さんも、「幸せはお金じゃない」「幸せはお金じゃ買えない」という議論を一度はしたことがあるのではないでしょうか。
不幸な大富豪と、幸せな貧乏人どちらが良いのか? さあ選んで。
私が大学生の時、このような話が好きな友人がいた。
当時の私は、独身ですし、大学近くの4畳の部屋に住み、毎日安い定食屋でご飯を食べているような学生だったので。
そりゃーもちろん、お金持ってれば幸せだし、なるなら絶対に大富豪だと考えていました。
そもそも、「金持ちで不幸」と「貧乏で幸せ」という選択肢の条件自体おかしくないのか?とも思っていました。
インターネットで「幸せはお金じゃ買えない」というキーワードを検索すると、今お話ししたような議論がたくさん出てきます。
その時、ふと思ったのですが、そもそも幸せとはいったい何なのでしょうか?
少し、幸せの意味を考察してみました。
幸せの意味とは
インターネットの辞書で「幸せ」の意味を検索するとこのように書かれていました。
- 運がよいこと。また、そのさま。幸福。幸運。「思わぬ幸せが舞い込む」「幸せな家庭」「末永くお幸せにお暮らしください」
- めぐり合わせ。運命。「幸せが悪い」「道がわかんねえで困ってると、―よく水車番に会ったから」〈有島・生れ出づる悩み〉
- 運がよくなること。うまい具合にいくこと。「―したとの便りもなく」〈浄・博多小女郎〉
- 物事のやり方。また、事の次第。「その科 (とが) のがれず、終 (つひ) には捕へられて此の―」〈浮・一代男・四〉
参照 : し‐あわせ〔‐あはせ〕【幸せ/仕合(わ)せ/×倖せ】 の意味
幸せとは、運がよいことなんですね。
で、「運がよい」ってことは素晴らしいことなのですが。
「幸せはお金じゃない」って議論をするにはちょっと感覚的な話になってしまうので議論にならないんですね。
「幸せ=運がいいこと」なら、運はお金じゃないってのは何となくイメージできます。
なのでもう少し、幸せの定義についていろいろと調べてみました。
幸せの指標とは
皆さんはSMIという研究所をご存知でしょうか?
私も最近、書籍を読んで知ったのですが。
アメリカのテキサス州にある成功とモチベーションのための研究所で、そのSIMが幸せの一つの指標として出している「人生の6分野」というお話がしっくり来たので、「なぜ幸せがお金ではないのか」少し考察していきたいと思います。
SIMが提唱している「人生の6分野」とはこちらです。
- 家庭が円満か。(家庭)
- 仕事がうまくいってお金が十分にあるか。(職業と経済)
- 社会とのかかわりが上手くいっているか。(社会と文化面)
- 生きがいを感じているか。(精神と倫理面)
- 自分が成長していると実感できるか。(教育と倫理面)
- 心身が健康であるか。(心身の健康)
参考書籍 本当に正しい医療が終活を変える。
幸せは人それぞれなので、価値観が異なれば幸せの定義も変わります。もしかすると、日本人と中国人では感覚が違うかもしれませんし。中国人とアメリカ人でも感覚が違うかもしれません。
また、同じ日本人でも感覚が違う人なんてたくさんいるのです。
で、このSIMが提示している「人生の6分野」の要素で幸せを得るには、6つの要素のどれがかけても不幸になってしまうので。
どれも均等に満たしてあげないといけないわけです。
じゃあ、不幸な大富豪と、幸せな貧乏人という条件の場合。
不幸な大富豪とは、「職業と経済」はずば抜けているが、もしかすると家庭が破たんして不幸であったり、体の調子が悪くて不幸であったりして不幸なのかもしれません。
幸せな貧乏人とは、この貧乏の度合いにもよると思いますが、少なくとも「職業と経済」以外のすべてのステータスが満たされているということです。
でもこの場合、著しくお金を持っていないと、そのことによって不幸になってしまうこともあるので、そもそも、この「人生の6つの分野」という指標で考えた時には、そもそもこの人本当に幸せなの?って話になってしまいます。
そんな感じのことを、本を読んで思いました。